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困難の言語化と笑い

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困難の言語化と笑い

 10月20日、茨城県鹿嶋市で行われた潮騒ジョブトレーニングセンターのフォーラムに訪問してきました。
 潮騒ジョブトレーニングセンターは薬物依存症・アルコール依存症・ギャンブル依存症当事者などの社会復帰を支援するNPO法人で、代表者である栗原豊氏自身も元暴力団組長で、薬物依存症当事者だった過去があります。
 その中で出し物があり、田代まさし氏がプロデュースした『バカ殿様』がありましたが、普段私たちが取り組んでいる困難の言語化の取り組みとは違い、困難から逃げているような気がして違和感がありました。舞台の上の田代氏は物腰柔らかな印象がありました。薬物依存からの回復がいかに困難かを示すためにイベントなどで披露していた田代氏の替え歌がありました。

 PUFFYのヒット曲『アジアの純真』の冒頭のメロディーに合わせて、

《アヘン コカイン マリファナ ヘロイン
 たまにやって パーになって
 やらんフリして たまにはやらないか?》
 

 そのあとに「反省してないわけじゃないですよ。みなさんを笑わせるために無理してやってるんですから」と話していたようです。その田代氏が覚せい剤取締法違反で逮捕されています。このことについては私たちは現時点でのコメントは差し控えます。しかしながら、思ったことがあります。
 依存症当事者はもっと誤解を恐れることなく、困難を言葉に出していいんです。「俺、こんなんで困ってんねん」「あたし、こうしたいんやけど、どうすればええねん」でいいんです。簡単な入口から、チャンスの糸口は見えてくると私は考えています。
 依存症当事者の就労を通じて、依存症を減らしていく取り組みは間違っていないと思います。潮騒ジョブトレーニングセンターの取り組みを今後も支持しますが、困難から逃げないで小さな一歩であっても言語化していく取り組みをしてほしいと心から願っています。
 笑いで逃げない、困難を真っ向から受け止めてほしいと思います。

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